2017年03月12日

わたしの3月11日

 2011年以降、3月11日を迎えるたびにこの日は感謝する日にしています。


 その中でひとつ、決まって3月の第2土曜日に開催する中学生のバドミントン県選手権は特別な思いがあります。


 2011年3月10日金曜日、いつものように夜のバドミントン教室を行っていました。当然、その日の午後起きた大地震の被害のさまが、報道でも徐々に明らかになってきている、そんなときです。翌日に控えていた大会の「中止」の連絡が入りました。その当時、年に2回しか大会がなかった男子の生徒は、この大会に懸けて練習を積んできたので、かなりショックを受けているようでした。しかし、いま井川では学校の体育館で練習ができている、この状況については感謝しなければならない、そう感じました。大会が中止になったのは、会場の富士宮の体育館でも建物の被害(たしか停電が続いていたか)があることや、県内各地からの移動のリスクを考慮してのことだったと記憶しています。


 翌年以降、この大会を迎える前は必ずこの話をします。いまの中学生は小学校の低学年当時のこと。記憶にはあると思いますが、いま低学年の子達にとっては、自らの記憶にはない出来事。だからこそ伝えていかねばと思っています。被害の深刻さを伝えることは、正直ワタクシにはできることではありません。しかし、そんな状況だからこそ日々の生活や、こうしてバドミントンをできることに感謝しなければならないということは伝えることができますし、これからもずっと言い続けるべきことだと思っています。


 きのう、3月11日は大井川鉄道井川線が2年半ぶりに復旧した記念の日でもありました。この運休となった原因は、2014年9月の土砂災害でした。しかしその直前に降った雨量は100mm前後。井川では大雨とか豪雨があったという感覚ではありませんでした(降雨量計がある場所での観測値ですので、もしかしたら当地では局地的に豪雨があったのかもしれません・・)。観光客の利用が多い路線ですから、井川駅の周辺では人影が消えたかのような、この2年半でもありました。


 正直言って、井川線は井川の地域住民の足というよりも井川を訪れてくださる観光客の足という意味合いが強いです。ですから観光に携わる井川の方にとっては大きな打撃であったことは言うまでもありません。大井川鉄道さんが3月11日を井川線復旧の日と決めたのは、単に土曜日だということだけが理由ではないような気がします。3月11日はすべてが消えた日でもありますが、再びすべてが始まる日として感謝する日としたい、そう思っているわたしの3月11日でありました。



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