2021年02月26日

3月の大会中止で思い出す、立派な先輩たち

 毎年3月に開催する静岡県バドミントン選手権中学生の部が、中止となりました。この大会の中止は10年ぶり。東日本大震災発生翌日に予定されていた時以来です。

 今回はある程度想定の範囲内での中止決定。心の準備はできていました。

 過去に、大会当日に会場まで行ったら、なかなか中に入れないのでどうしたのかと思っていると、会場予約のミスがあって違う団体の予約が入っていました。どおりで私たちの横を小学生たちが通り抜けていくなぁと思った次第です。

 そのときは、中体連大会前の6月に静岡大学の体育館をお借りすることができて、代替大会を行いました。この大会は中体連の地区シードを決める重要な大会に位置付けられていますので、どうしてもやっておきたいのです。

 今回の中止を踏まえ、同じような規模での開催はできないと思います。おそらくは各地区から上位選手をチョイスし、ごく少数で地区シードを決めるしか方法はなさそうです。あくまで上位に進出した選手が属する地区にシードが与えられますので、この大会で優勝した選手ではなく、選手が属する地区に第1シードが与えられることになり、中体連地区大会の優勝者が、中体連県大会の第1シードとなります。

 この方式で割を食う時があります。4月に入学する新1年生にメチャクチャ強い子がいちゃったりすると、ベスト4とかベスト8が目標の選手たちが1,2回戦で本来シードであるべき選手と対戦が組まれるトーナメントになってしまうためです。

 過去に、私たちもこの割を食わされことがありました(言い方が雑ですいません)。ベスト4目標に、市大会を優勝した女子ダブルスペアが、結果的に県2位になったペアと2回戦で対戦して敗れてしまいました。反対側の山では、直前の大会で直接対決でストレート勝ちしていたペアがベスト4に進出していました。

 しばらく負け惜しみを感じていましたが、二人とも高校でバドミントンを部活動で続け、一人はいまでも井川の体育館で共にプレーしています。

 つい先日の夜も、遊びのバドミントンだというのに自らのミスを目いっぱい悔しがり、決まったときはメチャクチャ喜んでいる姿を見て、いま楽しそうにバドミントンをやってくれていることが、私にとっての幸せでもあります。同時に、9年前は勝っては泣き、負けては泣きしていた頃の出来事を思い出しました。

 彼女たちが中2のときに東日本大震災による大会中止を経験しました。その年の中体連市大会で、一つ上の先輩が選手宣誓を行いました。

 「震災の影響で大好きな部活ができない中学生もいる中、私たちがいまここで大会を迎えられることに感謝します・・。」

 当時も心を打たれました。胸が熱くなるとはこういうことを言うんだなぁと思いました。なぜなら、彼女はド素人で中学の部活動をはじめ、初めて出た大会では「目標、サーブを一本入れる!」ところからスタートしたのです。それから2年2か月ちょっと。小学生の時から少年団でバドミントンを経験した選手が徐々に中学生の大会にの増えてきていた環境の中、「経験年数だけで勝負をあきらめたくない!」ということを、はっきり目標に掲げ努力を続けていました。

 そんな選手が県でベスト8レベルにまで成長したのです。思い出すのは、小規模校の井川なのに、県大会最後の試合では市内の多くの学校の先週や保護者の皆さんが応援してくれたこと。コートサイドから観客席を見上げたとき、涙があふれてきました。

 時間の経過を経て、いま彼女たちが医療の最前線で闘っていることが、不思議としっくり感じています。そして心から敬意を表したい気持ちです。

 



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Posted by び~えむし at 14:15 │部活その他大会井川魂!

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